素朴さと豊かさをふと見つめる初秋の時間

毎年のことながら、夏から秋は時間との戦いとなる。

今年は古民家の拠点が出来たことで様々の作業が発生し、春先からずっと

”怒涛”な日々が続いているが、収穫のピークである夏から秋の今、さらに拍車が

かかって例年以上に”泣きが入る”毎日だ。

そんなこのごろだから、ことさらに思う、

「昔の人たちは本当に忙しかったんだなぁ」

朝からの農作業、野菜売り、合間に家事、子育て、夜は農作物の処理や

保存食作り、団体客の宿泊がピークだった高度経済成長期からバブル期までは、

さらにお宿の手伝いにも出て深夜近くまで働いたんだとか。

都市の暮らししか知らない私には、今さらながら驚くことばかり。

それにしても収穫は楽しい、愛しい。

お店で買うこととはまた別の、格別なシアワセ感だ。

忙しいから畑なんてやらなければ良いのだが、やっぱりなぜだか手を出してしまう。

土と向き合う時間。1袋いくら・・と買う単位ではないスケールの収穫と

そんな作業をそっと励ましてくれているかのような、爽風、鳥の声、虫の声。

「豊かなこと」ってなんなのだろう。

「キレイなもの」ってなんなのだろう。

静かな空気の中で、つらつら思う初秋の時間です。

クタクタに疲れた体を、あたたかな温泉に沈める瞬間は最高だー(笑)