子どもの頃は、煮付けやおひたしなど「甘いような出汁の味」が
苦手で嫌いでした。
なんと言ってもごはんが進む肉や魚、はっきりした味付け。
濃厚な味付け。
鳴子に来てから野菜を食べる機会が増え、
採れたてのその味わいに大きく感動、
以来、すっかり「甘いような出汁の味付け」が好きになりました。
年齢のせいも大いにあるのか、、、(苦笑)
夏野菜の時期、でも徐々にカボチャや冬瓜も市場で見かけるようになりました。
お盆のあたりは「揚げ浸し」を。
カボチャ、ナス、ミョウガ、ピーマンなどを素揚げし、
熱いうちに出汁つゆに。揚げて浸すから揚げびたし。
こちらの(東北の?)夏の定番のお惣菜「ナス炒り」、
半割りにしてさらに一口大に切ったナスをごま油で炒め、
味噌、みりん、砂糖、などで味付け。仕上げにシソの千切りを
散らせばなお良し!
嫌いだったハズの味なのに、いつのまにかしみじみ美味しいと感じるように。
夏の時期のなんでもないおそうざい。
お母さんが作る普段の日のおそうざい。
夏のおわりだからかな、なんだかことさらにその味が沁みるなぁ。